エッセイ

神さまがくれた時間-8.

8.Verge


アルバム「Time He Gave Me ~神さまがくれた時間」の7曲目は、ブラジルのシンガーソングライターEduardo Gudin(エドワルド・グディン)の”Verde”(ヴェルジ)です。Verdeとはブラジルの言葉で「みどり」。ブラジル音楽に詳しいギタリストの長谷川久さんのお勧めでこの曲をレパートリーに入れました。Azul! Azul!が青でしたから、Verdeである緑も入っていいですよね。これはアマゾンの森林が伐採されていることへのメッセージソングでもあるようです。アマゾンの森林は地球全体の酸素の20%を供給してきた存在ですが、驚くほどの勢いで破壊されています。

ところで、わたしの「みどり」という名前ですが、5月に生まれて緑が鮮やかだったということもありますが、祖父が植物学者だったということも命名に大きく影響したのだと思います。
奈良・大和在住の祖父は、一介の高校の教師でしたが、植物の研究に没頭しました。かなり広範囲にわたって、地域の植物体系を研究、大和植物誌を編纂しています。そのうえで、当時、県の観光道路の計画に反対をしました。自然体系を壊してしまうことがどれほど将来に生物体形に影響を及ぼすかを説きましたが、県の工事は始まってしまいました。そこで、上京し政府の主要な識者たちに直訴し、政府から県の計画を覆しました。
まだ昭和初期のことです。その後も死ぬまで植物の研究を続けましたが、39歳で亡くなりました。まだ父が9歳のころのことでした。もちろん私は祖父のことは父から聞いた話だけですが、その時代に自然体系についてそれだけ真剣に取り組んだ祖父を、誇らしく思います。

アレンジは百々さんにお願いしました。アルバム最初の曲、Azul! Azul!と同様、この曲もボサノバで、管楽器の編成もあり、ギターやパーカッション、そしてストリングスも入り、全員参加です。特に出だしのPaul Mayersのギターの刻みが心地よく、私もお気に入りの曲です。


Paul Mayersは当時、ニュージャージー州の名誉市民になっていたほどの経歴も持ち主です。Frank WessやJon Hendricks、そしてDuke Ellington、Pat Methenyなどと共演をしています。日本にはKarrin Allison,Gary Burtonなどと来日しています。
人柄もエレガントでおだやかな人でした。

※”Verde”の試聴はこちらから
https://music.apple.com/jp/album/verde/301376834?i=301376848

※アルバム購入はこちらから。https://www.amazon.co.jp/dp/B001MSU7WK/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_T7CJ23MRMXXB42W4M7RJ


※Paul Meyers Official Site
https://www.paulmeyersguitar.com/

Paul Meyers and I

 

 

 

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