エッセイ

神さまにはプランがある~続編-16

16. アルバムジャケットにはプロが関わってくれました。

 帰国してからアルバムを形するにはいろいろな作業が待ってる。まずアルバムジャケット。古くからの友人のコピーライター、カジに相談したところ、いいデザイナーを知ってるから紹介するよと、力になってくれた。

 ふたりでデザイナーの武藤さんのオフィスにおじゃました。どのような想いでこのアルバムを作ったかという説明をした。その後、コンセプトについていろいろと話し合い、武藤さんはジャケットのサンプルを、カジはコピーライトを作ってくれることになった。ふたりともメジャーの仕事をバリバリしている人たちだ。カジもコピーライターとして授賞経験があるし、武藤さんは資生堂やセイコー、それにユーミンなどの仕事もしていたことがあると記憶している。

 まず、自分の顔写真をジャケットにはしたくないと断りをして、ブルーかグリーンのイメージでシンプルに、タイトルだけを入れる希望を出した。ここで持ち帰った曼荼羅を見せた。実は現物はとても大きくてA1サイズほどあった。これをそのままジャケットにするにはインパクトが強すぎる。武藤さんから、ジャケットの中に宝物のように忍び込ませたらどうかという案が出た。

 その数日後、武藤さんから連絡が入り、サンプルができたので、見に来てくださいという。すでに完成形のようなジャケットが3種類できていた。ふたつは森の写真のようなグリーン系、もうひとつもブルー系だったと思う。どれも素敵だ。私は少し迷ったが、もっともシンプルなブルー系を選び、「平坦なブルーではなく、いろいろなブルーがまだらに混じったそんなブルーにできますか?」とお願いした。さらに数日後には完成されたデザイン案を見せてもらった。4つ折りのアルバムジャケットの中には、私が書いたライナーノーツ、1曲1曲への想い、そしてメンバーの紹介、そして宝物のように入っている別紙を開くと、例の曼荼羅がきれいに印刷されていた。そしてジャケットの表とCD盤には曼荼羅の一部が帯になってアクセントになっていた。なんて素晴らしいジャケットなんだろう!

 カジにはいくつかコピーのアイディアを送ってもらった。そして「音楽があなたの心にできること」に決めた。私の想いがこの短いコピーに凝縮されている。

 ジャケットの紙質にも武藤さんはこだわってくれた。ジャケットは変形なので、別注文し、それをプレス業者に送ってアルバム作りということになった。1000枚のプレスは多いと思ったが、時間をかけて売れば良いと思った。

 このジャケット作りの前にやっておくことがある。それが著作権の登録だ。実は私はあえて自分のオリジナルには著作権登録はしなかった。もちろん他のアーティストへの登録料はJASRACに支払った。アルバム作りにはこのJASRACの登録商標と、バーコードが必要になる。バーコードは商工会議所に行って登録をする。このバーコードがないと、店舗やAmazonなどのオンラインでは商品管理ができないため、手売りしかできない。
 これらのロゴや制作者などもアルバムにしっかり入れてもらって、印刷、そしてマスターディスクのプレスになる。このあたりはなかなか専門家でないとわからない部分だ。

 プレス自体はそれほど時間はかからなかった。現物が届いた時に思った。これは私ひとりで作ったものではない。ミュージシャンや関係してくださったみんなで作ったものだ。だから誇りを持って、たくさんの人に聞いてもらおう。

 フライヤーはそれをもとに作ったが、この紙もそうとういい紙質を選んでくれた。フライヤーを置いてくれそうなところには、どんどんと置いてもらった。ディストリビューターはいないので、依頼があれば、自分で郵送した。

 また、ディスクを置いてくれそうなところを、いろいろと当たって、ディスクユニオンやTBS関係のレーベル、そして米国ではCD BabyというサイトにCDを送った。またいろんなサイトにそれぞれ自分のページを開設し、アルバムの宣伝も兼ねて、サンプル音源も入れた。アマゾンだけはうまくe託というのができなくて、在庫を置くことができなかったのが、残念だ。

 こうして11月6日、帰国してから早や4か月、アルバムは世の中に出回るようになった。ライブもあちらこちらと精力的に活動した。何せ直接お会いして手売りするのが一番だ。
 当時、小僧.comというSNSに入ったが、メンバーのみなさんが盛り立ててくださったのもありがたい。数か月で600枚ほどのCDが売れた。
 

 さて、これはアルバム発売記念コンサートをやらなくちゃ。これもひと仕事だな。

※当時のブログをご覧になれます。
https://blog.goo.ne.jp/midopi_2005/e/ff3cd28f1ddb20e74be50b15e367fccc

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