エッセイ

神さまにはプランがある~続編-15

15.Upstateは天国に近いところでした。

 レコーディングも無事終わり、後は帰国してからの作業。残りの1週間ほどはゆっくりニューヨークを楽しもう。ということで、マミさんのお誘いで彼女の別荘というか、トレーラーのあるUpstateに招待してもらった。ここは車で2時間ほどニューヨークから北上したところ。酪農業の赤い屋根がところどころに見えるだけで、後は草原。サウンド・オブ・ミュージックの出だしのあのシーンそのまま。その一角の草原にトレーラーを置き、そこで寝泊りする。早速、ダンナのMarkと湖に釣りに行こうということで、ふたりで食糧確保に。誰もいないその湖にボートを浮かべて、初めての釣り体験。ところがなかなか釣れない。諦めかけたところ、私の釣り糸がグイっと引っ張られた。30センチはあるかというブラックバスだ。Markに釣りあげてもらって笑顔で証拠写真。優しいMarkはちゃんと逃がしてあげて、結局食料は確保せず。マミさんはその間トレーラーのお掃除をし、夕飯も用意してくれた。


 夕飯も終わり、外に出ると降り注ぐような星空。そして周りの木々にはホタルがいっぱい。どこまでがホタルでどこからが星かさえわからない。ずっと空を見ていると、Markが「ほら、あれが人工衛星だよ。少しずつ動いてるでしょ?」おお、肉眼で人工衛星を見るのは初めてだ。その夜はトレーラーで深い眠りについた。

 翌朝、それこそサウンド・オブ・ミュージックの世界。鳥たちはさえずり、なんと青い鳥が木々の間を飛んでいる。青い鳥はこんなところにいたんだ。

 帰りはニューヨークまでバスで帰ることに。3時間近くのバスの旅だが、途中で一番近いという村の何でも屋に寄った。そこには食料品も何もかもが売られている。キャンディの横にはライフルが。指をさしていたら、お店の人が「触ってみる?」というので、生まれて初めてライフル銃を持つ笑顔のわたし。これもパチっ。長いバスの旅では伝説のWoodstockも通った。高速道路の脇には鹿たちが草を食んでいる。

 Upstateは天国に近いところだった。

 そして独立記念日。花火を見に行こうと、見えるポイントまで行ったが、何せ人が多い。そこで、マミさんの家のテレビで見ることに。犬のZEEKは私の足の上にいつもお尻を乗せて座る。どうも仲間だと思われているらしく、いつもどこか接触したがる。彼は散歩が嫌いなので、散歩を嫌がって、お家にいるのが好きなのだ。

 さて、ニューヨーク滞在最終日。その夜はマミさんがウチに来てくれて、パッキングなども手伝ってくれた。本当に毎日のように一緒にいて、誰よりお世話になった。
 翌朝、6時前には百々さん夫婦もわざわざ車でお見送りに来てくださって、3人に見送られながら、JFK空港に向かった。あっという間の3か月。そして神さまがくれた時間のような3か月だった。

※当時のブログをご覧になれます。
https://blog.goo.ne.jp/midopi_2005/e/8f58fe6349d343627dd088fb26cc4d8f

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