エッセイ

神さまにはプランがある~続編-9

2021.08.7

9.Health Week でヒトコマいただきました。

JAMSNET(邦人医療ネットワーク Japanese Medical Support Network)は海外に在住する日本人の医療・教育・福祉などの情報提供、サポートをするNPO法人だ。ニューヨークでのJAMSNETは、NY総領事館の当時の大使、米国日本人医師会、そして当時のNY総領事館仲本医務官のタッグで2006年NPO法人化された。現在では、JAMSNET東京、JAMSNETアジア、JAMSNETカナダ、JAMSNETドイツ、JAMSNETスイスと世界にネットワークを広げている。 https://jamsnet.org/

私が行った2008年はまだJAMSNETはニューヨークだけだった。当時から年2回のイベントを開催している。春がこのHealth Week。このイベントはすべて無料で行われるが、各界の医師や専門家によるそれぞれの講義やワークショップを中心に、120以上のイベントが開催される。この年には9日間、1700名の参加者があったと記録がある。

当初、仲本先生から「ピアノを弾きませんか」と言われていたのが、このHealth Weekの一コマだった。この期間中敬老会があり、日本食の手作り弁当が、高齢者の方々に提供される。ニューヨークの中で長年しのぎをけずってきた猛者ばかり80名あまり。専門家たちにとっても、もっともタフだと言われる、このランチタイムの直後の一コマをいただいたわけ。ピアノだけではもちそうもないので、健康に関するトピックをワークショップ形式でやってみようと思い立った。

渡米直前、私は古武術研究家の甲野義紀氏の「音楽家講座」に参加した。いかに身体を使うかを、武術の動きから学ぶ身体操作術だ。またその弟子にあたる岡田慎一郎氏の「古武術的介護術」にも興味を持ち、勉強していた。それらの動きを噛み砕いて、日常生活に活かせるトピックを取り交ぜて、お伝えしたい。

そこで、マミさんにも手伝っていただき、事前にリハーサルを行うことになった。まずは彼女の主催するHEIANでのイベントで「転倒防止」でワークショップをさせていただくことになりました。HEIANは異世代間のネットワークによって、各世代の、特に高齢者の身体と心の健康を守ろうという趣旨の会だ。JAMSNETに参加後、帰国した理学療法士の長谷川真人さんの協力を得て、台本を作り上げた。もちろん参加型で身体を動かしながらのワークショップ。
高齢者にとって転倒は大腿骨骨折などの原因になる。転倒が原因で寝たきり、そして老化と認知症が始まることがひじょうに多い。実際、今回の入院で隣のベッドの女性は、肺がんだったが、大腿骨を骨折して再入院してきた。トイレにも立てないし、動くこともできず、そんな時には看護師が数人で介助しておおごとになっていた。

リハーサルのおかげもあり、古武術介護を取り入れたHealth Weekでのイベントはどうにか無事終わった。古武術的身体操作術はその後もニューヨークに広く取り入れられるようになり、後に縁の深くなる岡田慎一郎氏も、マミさんのサポートで何度か渡米をし、毎回大好評を博しているようだ。

そしてマミさんとはその後も、ほとんど毎日のように行動を共にした。彼女を通して、さらに多くの素敵な女性に出会った。なぜか女性ばっかり。

※Gooブログで当時の様子をご覧になれます。
https://blog.goo.ne.jp/midopi_2005/e/63514cc9662bd56633db4348f6b880f0

神さまにはプランがある~続編-8前のページ

神さまにはプランがある~続編-10次のページ

PAGE TOP