エッセイ

神さまにはプランがある~続編-6

2021.08.7

6. レコーディングの準備をする

レコーディングについては、百々さんに何度も足を運んでもらって、いろいろと打ち合わせを重ねた。

選曲についてはほとんど決めていた。DTMで作ったものをすでに送っているので、だいたいのイメージは伝わっていた。
この中で、3曲のみ海外アーティストの作品を入れることにした。
もちろん2曲はわが敬愛するLars Jansson(ラーシュ・ヤンソン)。そしてもう1曲はVerde(ヴェルジ)と言う曲で、ブラジルのEdardo Gudin(エドアルド・グディン)の作品だ。
どの曲をどのようなメンバー構成で演奏するかについても、百々さんの意見も交わしながら、スムーズに決まった。アレンジの必要な曲をピックアップし、これは百々さんにアレンジをお願いした。

まず、メンバーについて。
ベーシストについては日本人にしてほしいとお願いした。ノリの違いが出すぎることを少し考慮した。ぜいたくに多くの楽器が欲しいとお願いしたので、ベース、ドラム、ギター、パーカッション、サックス、ペット、ストリングスと総勢9名の大所帯となった。それぞれの楽器も持ち替えで、エレキとアコースティックをお願いした。管楽器にはマルチプレイヤーを選んでくれた。そして弦楽器。百々さんも弦楽器とやることはあまりないらしいが、どこからかKoreanの姉妹を見つけてくれた。

百々さんにはギャラ交渉もお願いしたが、彼の信頼度がものを言ったのか、おそらく日本でそれなりの人たちをお願いするよりずっと良心的な価格でやってくれた。

その間、Lars Janssonともメールのやり取りをしていたが、彼から「レコーディングでは何の曲をやるのか?」との質問があった。2曲の曲名を言うと、彼もレコーディング準備中で、なんと同じ曲を選曲していた。そして彼もストリングスにこだわった唯一のアルバム”Worship of Self”を録音した。これは彼にとっても相当な覚悟の一枚となった。

さて、私の方と言えば、百々さんにはアレンジの駄目だしも遠慮なくさせてもらった。私の頭の中にはすでに音が鳴っていたから、あまり迷うことはなかった。そしてひとつひとつ自分の中で、アドリブの構成なども作っていった。

アレンジができるころに、いかにメンバーにこのアルバムへの想いを伝えるかを考えた。そこで、事前にライナーノーツを書くことにした。それほど時間はかからなかった。マミさんにそれを英語で訳してもらって、メンバーにパート譜と共に渡すことにした。アレンジ譜とこのライナーノーツ、それにレコーディングについての契約書も準備し、それを印刷してメンバーひとりひとりに配ることにした。

さて、ここで必要なのがプリンターだ。数百枚になるので、えい、プリンターを買ってしまおうと思ってAmazonで初の海外でのお買い物をした。もちろんコピーよりずっと格安だった。しかし、USBケーブルがついておらず、買ったUSBケーブルが差し込み口より大きくて入らない。削っちゃえ!ということで削ってどうにか対応した。

事前のリハーサルは6月になったが、スタジオを2日取ってくれて、リズムセクションだけでリハーサルを行った。初めて会うQuincy Davisも、その前に一度お会いしたWakiさんも、ひじょうに協力的で、曲のイメージを的確につかんでくれた。そしてNYで活躍する彼らと、気持ちよく演奏できる自分を誇らしくも思った。

レコーディング本番については、また別の回に書くことにしよう。

※当時のブログでもご覧になれます。
https://blog.goo.ne.jp/midopi_2005/e/f5b1ddff27bad74def265a9938c904df

 

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